遠距離になった会社の先輩との復縁

大学を卒業して新卒で入った会社にAさんはいました。同じ部署の2年先輩で、年も2つ上。就職したばかりで余裕がなく、緊張の連続だったときに、いつもさりげない優しさで私の気持ちを落ち着かせてくれたのがAさんでした。例えば同じ課の女性の先輩とちょっとしたすれ違いから仲違いしてしまったときも、私と先輩両方の話を聞いて誤解を解いてくれました。うまく付き合えないと泣いてしまったときにも、何も言わずにそばで話を聞いてくれました。好きにならないはずがなかったんです。

Aさんも私を放っておけないと言ってくれて、入社して半年後に付き合い始めました。ところが翌年の4月にAさんが別の支社に異動になることが決まったんです。私は泣きました。泣いて止めました。そんなことをしたら彼の負担になってしまうことはわかっていましたが、それでもAさんが側にいない毎日なんて嫌だったんです。だけどAさんは、もちろん仕事を優先しました。別れてもいいんだよ、と言われましたが、私は遠距離恋愛をすることを選んだんです。

Aさんはとても努力してくれたと思います。慣れない支社の仕事で大変だろうに、毎日のように電話はくれたし、連休が取れれば必ず会いに来てくれました。それでも私のさみしさは消えなかった。全部私の未熟さが原因だったんだと思います。「もうおまえの側にはいられないよ、全部を支えるのは無理だよ」と言われてしまったんです。さみしいと電話で大泣きした翌日でした。

それからしばらくはまた泣いて過ごしました。でもふと気づいたんです。私はAさんに何もしてあげてないな、と。Aさんも寂しかったんじゃないか、Aさんも仕事が辛かったときがあったんじゃないか。でも私は自分のことばかりだったんじゃないか……。

もうお別れしたあとだったので遅いかもしれないと思いましたが、Aさんが常に側にいなくても夢中になれる趣味を作りました。元々運動が好きだったので、フットサルのチームに入れてもらって、休日はその練習に燃えました。Aさんもサッカーが好きだったので、Jリーグの試合を見に行って話題作りをしました。男の人との出会いを増やして、あの頃Aさんがどんな気持ちだったのかを理解しようと思いました。

そして半年後、Aさんは私と同じ支社に帰ってきました。ひどい別れ方をしたのに、私に笑顔を向けてくれた彼に対して、もう一度だけやり直させて欲しいとお願いして、OKがもらえたときは本当に嬉しかったです。別れた後、すぐに泣いてすがってくると思ったのにそれをしなかった私のことを心配してくれていたそうです。新しいことを始めたこと、私がAさんを支えることを伝えたら、とても驚いた顔をして、とても喜んでくれました。

数年後にどうにもならない事情で別れることになってしまいましたが、あのときに少しだけ強くなれたことは私の大事な経験値になったと思っています。

やったこと。

・趣味をつくる

・男性の友だちをつくる

・男性の考え方を理解できるような本を読んでみる

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できたけど結局別れた